不動産購入の流れ

①購入のご相談

 

1) 購入条件の整理

 

住まい探しを始めて、たくさんの物件を見る中で、目移りしてしまい、実際に住んでから「こんなはずではなかった」と後悔してしまうこともあります。

自分や家族にとってどんな住まいが必要なのか、「なぜ住まいを買いたいのか」まずはその動機を明確にしておくとこが大切です。

その上で、購入条件に優先順位を付けて、住まい探しを進めることが、成功の鍵となります

 

2) 資金計画

 

住まいの購入には、物件価格(売買代金)の他に、税金や手数料など、物件価格の8%~10%程度の「諸費用」が必要となります。

手付金(頭金)を物件価格の5%支払う場合、自己資金で物件価格の15%程度を賄うことになります。

※本体全額を借入れた場合、手付金は最後の決済・引渡しで還付されます。

 

住宅ローンで物件価格の100%を利用する方も多くいらっしゃいますし、諸費用を含めたローン商品などもあります。

ただし、本体価格+諸費用の住宅ローンは通常よりも審査基準が厳しくなります。

諸々ヒアリングをすれば借入れの可否は大体判断できるので、詳しくは不動産会社に相談するのが得策です。

 

諸費用の内訳

 

① 売買契約時

 
・契約印紙代 … 売買契約書に貼付する印紙代
 
・仲介手数料 … 不動産会社へ支払う報酬
※仲介手数料は売買契約時に半分、残りを売買代金の残代金決済時に支払うケースが多い
 
 
 
②金銭消費貸借契約時(住宅ローン利用の場合)
 
・契約印紙代 … 住宅ローン契約時に金銭消費貸借契約書に貼付する印紙代
 
 
 
③ 残代金決済時
 
・仲介手数料 … 不動産会社へ支払う報酬
※売買契約時に半分、残りを売買代金の残代金決済時に支払うケースが多い
 
 
・登記費用 … 所有権移転登記
 
 
・保存登記の登録免許税、司法書士報酬
 
 
・固定資産税等清算金 … 売主様が支払った(支払予定を含む)固定資産税・都市計画税を引渡し日から日割り計算して清算
 
 
・管理費等清算金 … 区分所有マンションを購入する場合、売主様が支払った管理費・修繕積立金等を引渡し日から日割り計算して清算
 
 
・ローン諸費用 … 事務手数料や抵当権設定の登録免許税、保証料等・火災保険等 … 火災保険・家財保険・地震保険等
 
 
・その他 … 引越しやハウスクリーニングの他に、カーテンやエアコンの取り付けなど

 

 

②物件のご紹介

 

1) 物件のご紹介

 

不動産会社は【物件共有システム(通称reins)】を使用できるので、全国の物件を閲覧・ご紹介できます。

ご希望の条件をお伝えいただければ、現在全国で販売している物件で一番条件に合致したモノをご紹介できます。

 

2)  物件の内覧

 

気になる物件が見つかりましたら、不動産会社に問合せをします。

 

諸条件を確認して、条件に合致しそうな物件を内覧していきます。

 

内覧は営業担当者が同行し、物件のチェックポイントなどもアドバイスします。

 

また、教育施設や病院、公共施設まで、物件周辺の情報もご説明いたします。
※各々知識に差があるので、お伝えできる情報は仲介会社と担当によって相違はあります。

 

③売買契約の締結

 

1) 購入申込

 

希望物件が見つかったら、購入希望価格や引渡し時期などを記載する「購入申込書」に必要事項を記入し、署名・捺印いたします。

 

営業担当者が署名捺印いただいた購入申込書をもって売主様へ買主様の購入意思表示を伝え、売買条件の折衝・調整を行います。

 

条件が整ったら契約へ進みます。

 

 

2) 住宅ローンの事前審査(仮審査)

 

もしも売買契約後、残代金決済のための融資が受けられないと諸々大変です。

万が一に備え、住宅ローンの事前審査は必須になります。

 

現在はスマートフォン等からでも事前審査ができますが、不動産会社と提携していない金融機関のネット事前審査だと詳細を確認できない事が多くなります。

※提携銀行以外だと、本審査で否決の可能性有り

 

決済・引渡し前に金融機関の変更はできるので、売買契約前に原則不動産会社と提携した金融機関での事前審査が必要になります。

 

住宅ローン事前審査申込みの必要書類(一例)

 

①本人確認書類(免許証等)

②健康保険証

③源泉徴収票または確定申告書

④事前審査用紙へのご記入

 

 

3) 媒介契約

 

物件購入が決まりましたら、宅地建物取引業に定められた「媒介契約」を締結いたします。

 

4) 重要事項説明書

 

売買契約の前に必ず行うよう、宅地建物取引業法で定められたもので、宅地建物取引士が記名捺印した「重要事項説明書」を交付して説明を行います。

 

契約条件や物件について、特に重要な事項の説明になりますので、不明な点は全て質問しましょう。

 

5) 売買契約

 

売買契約書に買主様と売主様が署名・捺印し、契約が正式に成立すると、売主様には物件引渡しの義務が、買主様には売買代金の支払い義務が発生します。

 

最終的な確認となりますので、契約内容について、十分理解し納得した上でご署名・ご捺印ください。

 

 

④住宅ローン本申込み

 

1) 住宅ローンの本申込み

 

住宅ローンの本申込には、申込書への記入の他、以下のような書類を取得していただく必要があります。

 

原則営業担当からご案内しますので、売買契約締結後、速やかに住宅ローンの本申込ができるよう、事前に準備しておきましょう。 

 

住宅ローン本申込みの必要書類(一例)

 

① 実印

② 印鑑証明

③ 住民票(同居される方全員分)

④ 収入証明(課税証明書等)

⑤本申込み用紙へのご記入

 

 

2) 住宅ローンの契約

 

申込みした金融機関から「融資承認の通知」がありましたら、金融機関と住宅ローンの借入契約(金銭消費貸借契約)を締結します。

 

この時に適用金利が正式に決定され、残代金決済に合わせて融資が実行されます。

 

 

⑤残代金決済と引渡し

 

1) 引渡し前の最終確認

 

売主様と買主様の双方で、売買契約時に取り交わした「物件状況等報告書」や「設備表」の内容と一致しているか現状確認を行います。

 

万一、状況に相違があった場合も、この確認時に対応協議が可能です。

※不動産会社によっては、引渡し前確認は行いません。

 

2) 残代金決済と登記手続き

 

住宅ローンを利用する場合は、融資を受ける金融機関のブースを借りて決済を行うことが一般的です。

また、残代金決済時には融資を実行するための必要書類等がございます。

 

基本は余裕をもって営業担当がご案内しますが、余裕をもって準備しておきましょう。

書類等が揃えば売主様から買主様へ不動産名義の移転登記を行いますが、これは司法書士に委任して行います。

※司法書士は原則不動産会社指定になります。

 

 

残代金決済時の必要なもの(一例)

 

① 残代金(住宅ローンの場合は、当日に融資実行されます)

② 実印

③ 印鑑証明(住宅ローンを利用する場合)

④ 住民票(同居される方全員分)

⑤ 本人確認書類(運転免許証等)

⑥ 諸経費の残金(固定資産税等清算金や仲介手数料残金など)

※諸費用ローンを使用する場合は不要

 

 

3) 物件引渡しとお引っ越し

 

残代金決済が済むと購入物件の鍵を全て受け取り、その確認として「不動産取引完了書」にご署名・ご捺印いただき、引渡しが完了します。

後日、司法書士から買主様名義に登記された【登記識別情報通知(権利証)】が郵送されます。

 

決済・引渡し時に、購入物件の鍵を売主様から譲り受けますので、当日室内に入る事ができます。

お引っ越しや電気・ガス・水道の開栓手続きは早めに調整しておいた方がおきましょう。

※ガスの開栓はお立会いが必要になります。

 

 

不動産購入の流れは以上となります。

不動産購入のよくある質問に関しては、以下をご参照いただけると幸いです。